明滅/viraj
 
浅瀬に祈る言葉遥かこの世の果てに点いて消えるは彼方なり
明滅する髪対極になびきて
五行歌えぬこの身なれど言葉落として空を見る
飛ぶ鳥は果て無い想いを絶えず抱き心の重さに瞳濡らすの
手を伸ばせど霞む視界 影委ねて侍りその現世の絶えず流れる川の岸辺
抱けし水面も影に混ざり 星となって瞬くまでを鈍く下す
その悲しみは僕と君とで交互に振れ
触ることもなき面影探しこの世生きるを
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