世界からもしも3つ消えたなら(短編小説)/月夜乃海花
何がですか?」
「あの悪魔は人の願いを叶える代わりに人の魂を喰うそれはそれは恐ろしいものでした。叫べば世界を壊し、何度も地獄の奥底でくつろぎそれはそれは何とも言えぬ恐ろしいものでした。ですが、貴方の願いによりそれは消えました。」
「はあ。」
「お礼に貴方が欲しいものを3つだけ、与えましょう。」
「貴方の正体と、安定した睡眠とそうね、あの変な生物の平和な生活かな。」
「わかりました。それでは。」
夢はそこで終わった。
目覚めると見たこともないぬいぐるみがそばに置いてあった。猫とも兎とも言えない顔、馬の身体。この生物はある意味救われたのかもしれない。そして、この日以降少しずつだが楽に眠れる様になった。理由を考えたら上司が突然優しくなったのだ。どうやら最近、結婚したらしい。のちに上司の結婚式に参加することになるのだが奥さんは夢に出てきたあの女性と何処か似ていたような気がした。
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