越境推薦 <詩の日めくりに寄せて>/津煙保存
 


 <批評対象作品>
詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─二十九日


スマホを見ながら歩いていると電柱にぶつかり、額にこぶができた。
雪道を歩いていると足を滑らせ、尻もちをついた。
ある風の強い日。ふわりと帽子が舞いあがり、どこかへ飛んでいった。
などなど。
日常のそこかしこに、さまざまな出来事があります。予測することのできない出来事。外部の働きと、予測不可能という能力とにより成立する現象。原因と結果。人に刻みつけられるそれぞれの傷の度合い、深度や角度、記憶のなされ方もまた異なるのでしょう。
事実が先にあり、人の認識は後となる。
明日のことはわからない、次に起きることが
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