別離/由比良 倖
私は誰も幸せには出来ないと知った
空は暗くて私はひもじい
昼間は薬を飲まなくなった
薬に慰められるのが嫌になったから
今私は万年筆でかさかさ書いていて
万年筆の先だけが私の友達だ
私はもう迷わないだろう
迷うとしても私自身がそれを迷うだろう
昼は私を砂漠で殺し
私はひとり宇宙で生きている
いつかまた人に出会えたら
そのとき私は死ぬだろう
それまでさよなら、さよなら世界
世界の終わりの、終わりの終わり
そのときにまた会いましょう
それまでさよなら、さよなら世界
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