万年ヘルプでごめんなさい/自由美学
 
老婆のすすり泣きのような木枯らしが
倒し窓からひゆうひゆう吹き込んで
締まりのわるい股がまたガタつく

待機室の乾燥しきったトイレが
嬢にはいつだって天国だった

サンダルに押し込めた素足は真っ青で
冷えたタイルをカタカタと鳴らしながら
突っ込んだタンポンに思わず切られる嬢

嬢が生理中に限ってやって来て
いつもおしぼりを血だらけにして帰る客がいる
タンポンを引き抜くプレイのため
嬢は今日も穴になる

酒でつぶれた嬢がいくつも倒れていった
色に狂うしか忘れるすべを持たず
癖を取りつくろうもアザだらけ
どうにも歯がゆい存在ごと呑めないまま
持て余すたびに脱ぎ
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