詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
わ。
蟹、われと戯れて。 ぼくの詩を読んで死ねます。か。
扇風機、突然、憂鬱な金魚のフリをする。
ざ、が抜けてるわ。金魚、訂正する。
ぼくは金魚に生まれ変わった扇風機になる。
狒狒、非存在たることに気づく、わっしゃあなあ。
2006年6月24日の日記には、こうある
朝、通勤電車(近鉄奈良線・急行電車)に乗っているときのことだ
新田辺駅で、特急電車の通過待ちのために
乗っている電車が停車していると
車掌のこんなアナウンスが聞こえてきた
「電車が通過します。知らん顔してください。」
「芸術にもっとも必要なものは、勇気である。」
って、だれかの言葉にあったと思うけど
ほん
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