窓辺/梅昆布茶
 
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む

誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて

優しくて透明なものだけを感じようとしてみる
触れられなくとも親しいものにこたえを求めて





戻る   Point(10)