日付け変更線からの距離/道草次郎
 
ゆうやけに
金平糖をこっそりと盛る
あらむ抒情には
粉雪よふれと
いみもなくスナフキンのように

科学館のある丘に
今日もなびいていた
なびきながら
横目を拾い集めていた

歴史の
人物
それは治癒をわすれた影絵
のような
石筍
は上にも下にもたけのこのように
育つらしい

多産な惑星に
石庭があるように
ヒトリシズカは
咲くだろう

ぴりりと辛い
シシトウのような夜明けは
いま
ユーラシア大陸の
どの辺りだろう


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