この情緒もまた走り去る/幽霊
俺に怒りがあった。
新鮮な怒りが手に入ったら素早く白紙の上で捌く
なぜなら怒りはスプリンターだと知っているから。
連中は知恵の輪を放り捨てた
俺の心で形作られた知恵の輪だ。
関心なくすぐに放り捨てた、飴の包み紙みたいに。
あの娘のも捨ててた、湧き水のように透き通る知恵の輪だった。
人と人が出会えばお互いの持っている心の知恵の輪を交換するだろ?
俺はペンで知恵の輪を解く
連中の知恵の輪はトゲだらけだったが、水と油が離れるみたいだった。
連中は俺に何をさせた?
痛くてつまらない知恵の輪
それから連中は俺に愚か者を再定義させた。
俺は怒りをスプリンターだと言った。鮮度の足が速いんだ。
怒りは決してじっとしていない、突風のように走り去って土埃を舞い上げる
視界が晴れるとそこには安楽椅子が俺のためにじっとしている。
それでもまた背後では騒々しい足音が近づいてきている...
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