バラスト水/
道草次郎
あなたはあなたの山脈のどこかの尾根だったりする
そのすべらかな詩は橇
あなたの筋ばった腱を滑走していくのかも
わたしもわたしで
わたしの太平洋の船だから
時々汽笛を鳴らしては帆をはためかせたりして
詩はバラスト水
重心を下げておくためのおもし
戻る
編
削
Point
(0)