バラスト水/道草次郎
 
あなたはあなたの山脈のどこかの尾根だったりする
そのすべらかな詩は橇
あなたの筋ばった腱を滑走していくのかも

わたしもわたしで
わたしの太平洋の船だから
時々汽笛を鳴らしては帆をはためかせたりして
詩はバラスト水
重心を下げておくためのおもし

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