11.30メモ/道草次郎
、無い。そして、なんの語のなんの定義も存在しない。理性、定義、辞書、これら3つの言葉をとってもそれが何なのかがわからない。分からないことを使って分からないことを指示している。置き換えている。理性とは何かはわからないが、算数でしていることが、ものの本質そのものと同じであるというのはそこはかとなくわかる気がする。そうやって感じるのが理性というなら、なぜ辞書にそう書いてないのか。やはり、理性は存在しえない空中楼閣なのだろうか。人間がいるのといないのと、どっちが宇宙にとってポジティブなんだろう。1ミクロンでもポジティブなら、銀河100兆個分のお祭りだ。冗談。
宇宙帰りである事を忘れたら、その人は虜囚となる。時の虜囚、空間の虜囚、個人の虜囚にだ。人は誰しもみな気付かないだけで、銀河鉄道の復路にある。「ジョバンニ」と唱える。すると、わずかに恥ずかしく、かたや、地の果てまで救われるような感覚をまざまざと覚える。
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