Memo. JUN. 6th. 2020/墨晶
 
                    覚書き

「あるテクストが生成される為の別のテクストは意味を模倣する」と考える。生成されたテクスト自体はある事柄を伝えているが、それは重要ではなく、尚且つ元になったテクストがあるメソッドによって書かれただけであり、前出とは別のある事柄を伝えている、そんな状況を。
「ある事柄」が二つ登場したが、実にどちらも重要ではなく、この時、「ある事柄」を「意味」と呼んで良いだろう(か)。しかし、それぞれの位置が「意味的」であるだけで、従って「模倣(フリ)」に過ぎない。この模倣の追求を「模倣の失敗=修辞」と呼ぶことにしよう。それにしても、「何々と云う為に是々と云う書き方をした」と云う、この徒労感。
 何が肝要なのかと云えば、書かれた事の「重要性」が欠片も無いことだ。更に、「書く理由」が無いこと、この輝きだ。
 
 
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