詩の日めくり 二〇一四年六月一日─三十一日/田中宏輔
 


二〇一四年六月二十五日 「日記(文学)における制約」

 いま、「アナホリッシュ國文學」の、こんどの夏に出る第七号の原稿を書いている。「日記」が特集なのだけれど、ぼくも、「詩の日めくり」というタイトルで、「日記」を書いている。このタイトルは、編集長の牧野十寸穂さんが仮につけてくださったものなのだけれど、ぼくもこのタイトルがいいと思ったので、そのまま頂戴して使わせていただくことにしたのである。
 ところで、一文と一文とのあいだに、どれだけの時間を置くことができるのか考えてみたのだけれど、単に一日に起きたことを時系列的に列挙していくだけだとしたら、その置くことのできる時間というものは、
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