Avanti/服部 剛
 
詩人の友の「活動二十周年」を祝う
朗読会に出演した  

それぞれの闇を越えて、再会を祝う
ステキな言葉の夜だった 

トリの朗読をした彼が
最後の詩を読んだ後
客席の後ろにいたほろ酔いの僕が 
頭と頭のすき間から
「あんこ〜る」の声を届ければ 
会場に手拍子は高鳴り
「しょうがないなぁ」と照れながら
彼はもう一篇の詩を、手にした 

その朗読で彼は
若くして世を去った詩人を惜しみ説教をした

「死んじゃうってことは、才能がないね」
「生きてるってことは、可能性だね」

それは金八先生を彷彿とさせる
語りであった

やがて朗読ライブがはねて
もう一
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