転がってる糸口を逃すのはその思考だ/
道草次郎
靴下がみあたらない
だから
みぎあしの土踏まずでひだりあしの甲を
ひだりあしの土踏まずでみぎあしの甲を
交互にあたためていた
入替えて数秒だけ
どちらも暖かい
じきに片方の甲は冷えてしまう
いつまでも
いつまでも
入替えていなければならない
そういうのも人生
そういうのが人生
そういうのこそ人生か
あ
くどい
バカ
靴下さがせ
よ
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