燐の火/
道草次郎
かくこと
かかないことの傷口として
飛躍し過ぎの言葉
人工衛星
時々
ジャングルジムへ墜落
おんがく
巻貝
自己愛の十六分音符
意味は無意味
咽びのタイミングで
スリッド干渉
りくつは
一種の探訪で
稲光は
菌糸の暗喩
ものさしは
繻子織りの気炎
泪袋に
炭化した蘇鉄の夢
あんこうの提灯
代償の露光
夢
消しゴムの眼帯
十二指腸潰瘍すなわち
詩
詩
じぶん
じぶん
或いは
風の損傷
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