自分に帰りたい/無限上昇のカノン
 
若かった頃
自分を偽って生きていた
キャラを作って演じていた
誰も本当の私を知らない
恋人の前でも続ける演技
いい女を意識して
他人の言葉に踊らされて
私は私以外の誰かを演じて
自己嫌悪に陥った

歳を重ねて
演じることがしんどくなって
自分に嘘が吐けなくなった
誰も本当の私を知らない
今更、本当の自分には戻れない
嫌われるのが怖くて
ひたすら望む姿を演じている
自己嫌悪に陥りながら

無理しなくてもいいんだよって
天使たちが囁く
見失ってしまった自分に帰りたい

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