バーレスク2019/につき
柔らかく弾けるバレエの動線
立体であり流体である文脈
対になるのは
豊かなる肉体の賛美のダンス
どこかコミカルでシニカル
そしてプリミティブな表現
我らを穏やかに諭しはしない
むしろ激しく掻き立てるもの
最も満ちた斜陽
狂気を遠く眺める光り
蠱惑の光りは拡散し乱れ反射する
熟れた笑みが輝くとき
見惚れてしまうほどに
あらゆることが許される
うつろいが呆れている
豊饒なる頂点の艶めきは
まるで素粒子の一つ
撃ち抜いてしまう
果てのない一瞬
時すらそこに留まるほどに
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