重力アリス 〜Gravity not equality〜 第二章/月夜乃海花
でも良いかい?」
「うん!もちろん!」
家の主ではなく、飼い犬に頼んでいいものなのか判らないが今日は犬に突き飛ばされながら移動をするという一般的には行われない光景に少し疲れてしまった。それだけではなく、この謎の世界にも。
「それじゃあ、おやすみ。」
何事もなかったかのように天井で私は寝ることにした。もはや自分が壁や天井を歩けることは不思議とも何とも思わなかった。
「うん!また明日ね!」
クオウェルはお爺さんのベッドの上で寝るようだ。羨ましいが、さすがに許可を取らずに人のベッドで寝るのは嫌だったのでこのまま天井で寝落ちすることにした。
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