つまらない雑文/道草次郎
ぼうっとすることもおちおちできない。とても、困ると思う。そんな事を考えて車を運転していたら、街ゆく人がみんな奇蹟に見えた。
微風が吹いている。匂いでわかるが、外はもうじき雨だろう。
因果律というものが宇宙にぶら下がっているから、この宇宙には雨が降るんだなあと思う。そして、降った雨はながれて川になるんだなあとも。
どうも、いけない。こういうのには嘘がまじる。でも、なんにも知らないのに知ったかぶりでそのまま棺桶におさまっても別に大したことはない。大したことは、何かというとこれが分からないから困る。でもこれだって誤魔化しだ。
大したことがあるというのが、自然だ。自然に背くよう
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