文身/
あらい
心底怖くなるわ
白紙の鳩が平和を呼び込むなら
私、紙飛行機で飛び立って見せるの
ゆらゆらと蝋燭の明かりにうつりこむ
鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)が
脱色された烏とそのうち影と躍ります
あなたのその手で咲かせた心の像は
いつまでも花開くことなく蕾のまま
色づくこともなく、
ただ墨色の日々を認めている
*
文身《ぶんしん》(入れ墨・刺青)
あとから筆を加えること。加筆。入れ筆。
戻る
編
削
Point
(0)