ウォントリスト/はだいろ
 
3時ごろ、欲しかったレコードが
壁にかかっていたのを手に取って、
僕にだけ、なのかどうか、確かに鈍く発光している、
他のレコード屋もちょっと巡ってから、
もう一度あとで来ることにして、
エクセシオールでアイスコーヒーを飲んだ。


読みたい本があったからで、
泣きたくなるほどの、時間が消えるような、
読み終えて、
もう一度レコード屋に戻ると、
壁から、あの一枚の分だけ、ぽっかりと、
穴が空いている。
その、2時間の間に、売れてしまったのだった


今日は朝から、うまくいかなかった
行きたかった喫茶店は窓が閉じられていたし、
遊んだ女は最低の2連発
食べたかっ
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