珠のすべらか/道草次郎
 
細雨(ぬかあめ)に歯痛(はいた)治まる一夜秋(ひとよあき)

鳥渡る湯気に手を遣る好好爺(こうこうや)

露一つ転げてしなう珠(たま)の膜



戻る   Point(0)