註釈祭/道草次郎
 
子午線(これはもちろん比喩だが)も、グリニッジ子午線として三次元空間に投影さているに過ぎないという可能性も否定できない。グリニッジ子午線は別次元宇宙の子午線の残影に他ならないのかも知れない。無論そうした我々には想像すらできない宇宙の何処かに存在する惑星(これも惑星という比喩を使う他ない)に、植物に似た何か地球に繁茂しているあの緑のカーペットたちに近い何かが、どういった形で存在し得るのかは、想像の極北のさらに北に位置する事である。ましてやそのニッチたるや、ほとんど想像不可能ですらある。我々の数学の成り立たない宇宙、もしくは平生の論理の成立を拒否する別物理宇宙の子午線は、それでも螺旋(これももちろん比
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