発生学/
道草次郎
るやかに、その胞嚢を形成するのだと、
君たちの見窄らしい遠縁は
惟います。
夜の帷がまた一つおりた。
おりるところがあるだけいいかと頷きながら、おりた。
(とやかく言うなよ
野次を飛ばすな)
夜風は南から入って北へさようなら。
人間は中間子みたいで
瞼の裏にはフォトン
〜〜〜
ゆらぎの中で
ふるえて
落ちて
むなしく宇宙のフォークロアを爪弾きます……
…………
ひとりでに出来上がったものが
またひとりでに
壊れて
いく
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