ため息と/道草次郎
 
ため息と
その貧しい倫理の置きどころ

この思いをなんと呼べばいい
詩人のみんな

だって
みんなが
すでにしていることが
ぼくがこれから
しようと願うコトだもの

どこにも
もともと
新しいものなんてないのだし
なにかを
置けばすぐ
影が
できてしまうよ

ため息と
貧しい安息と延命と

なにもかもよく弁えすぎていて
もしかしたら
詩人を
何匹か飼っているのですか
みんな

ぼくはクシャクシャに丸めて
とりあえず
何かをポイしたい

です
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