千日紅/
カマキリ
言い表そうとした何百何千のことばも
わたしに少しでも
長くあたるようにしてくれた扇風機の前にふきとばされる
分かってもらえないだろうけれど
暑苦しそうなあなたの寝息が
わたしの世界のロックンロールなんだよ
忘れたいかい、と問いかけてみても
あのおんぼろはまだ首を横にふる
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