中空蘭鋳/あらい
て無く、溢れいく。そのうちがわ 僅かな息吹が 時を戻す、祈りが風と 戦い逝っても 底に天天が転じるよう 黒い円らのプラットフォームと番い、添い寝する いつだって 傍の影の躰で 言ってしまう未来。いつかの、深き森の、始祖の泉にのみこまれるときわたしは、わたしじしんを、特異に恥ることは ないのだけれど
嘘ばかり抜け殻に残って、記憶が縫い付ける世界 星界のしらべ
呑み込めない整を求めてあえぐ、綺羅星の葬列
あれは、中空蘭鋳の群れ。
破裂した頭蓋を重たそうに模せる
狂った陽時計の翳をも停めて
チの つながらない、あなたの子 産みの底は
いつか、必ずや。地獄に還ります
終焉の来ない夕暮れに追い縋る緑児たちの夢を
永遠に閉じ込めている様々な彩りを持って
輝かせゆく シリウスを捜して欲しいのです
焼け爛れた星辰を。ひとつだけ ひと つまみ、のみこんでいった
死の棘が、誰の目にもくるおしく、顔を背けて、にじりよってくる
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