干し草/◇レキ
 
いくらお薬を飲んでも
けして無くならない脳糞がある

人と会うたびに
冷や汗がだらだら流れるのは
頭にぎっちぎちに詰まった
この過去のあやまちのせい

脳糞をスプーンでもりもり掬って燃やしたい

頭には代わりに清潔な干し草を詰めるのだ

眠れぬ夜に

時にうたが僕を助けるのだ
その一瞬だけ僕の頭は干し草で一杯になる
戻る   Point(3)