まどさん/道草次郎
 
泥濘の
市井で
こってんこてんに
なって
ずぅーんずぅーんと
沈むような
どす黒い
不吉なわた雲のような
詩や
げいじゅつや
エンタメが
その
一切の
精彩を欠くような


そんな
どうしようもない
日に
あなたの
声は
聴こえてくる

いわなかったことは
いったことの
たいがい いつも
なんばいかだ


もう
いないん
ですね

もっとも
はじめから
いたよ
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