もう一度/
道草次郎
くだった
ぼくが沈黙しても何をしても
そんな時はどうか
月面でアームストロング船長がしたような
6分の1の重力下での
スキップのことを思い出してみて
本当に
お願いだから
色々と気にしないでおくれよ
君は君の話をすればいいんだし
ぼくは静かにそれを聞くんだから
もう2人とも
たいへん疲れているはずだ
だから
お互い落ち着いていこう
今夜だけは
どうかもう一度
二人でボートに乗ったあの時みたいに
恋人みたいに
君にははにかんでいて欲しいんだ
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