希みへ/あらい
て、ついに照れた。
きづいていたのか
溢れていた
此処は何処なのだろうね
問いかけてみるが堪えもなく
風が和いでは ラクに私を刺し殺す光
煩いだけの昼顔が嗤う
頭痛が引き起こす灼熱感、駆け昇る
壊れたプレーヤーは幾度も針を擦振り下ろす
輪廻、ただ歪んだままで「あいして」
スナノウミを浴びる蝶々の群れを方舟は何処かに運び去り
プラグの満たない氷漬けの実が守ってる砂糖菓子の起源とは
なお、理想も無い。
食卓は揃っている。
銀の鈴には煮詰まったあぶく、掬われ棄てられた
薄気味悪いケセラセラ。いまかいまかと滴らせる舌
薬莢から引き抜かれた雀の涙を煮込んだものども
あと少しの旅愁に酔いも狂う、
芳香は微かに刺激するだけでも飲み下し朝が来れば思い出す
オトシモノなくしたもの。
私たちはすでに待っています
魂を喰らい合う餓鬼は脆くも焼け爛れた園の陽に
華は微笑みを絶やさず描かれた幸せは永久にともに
ありきたりて、
つまらなく白紙、
硝子のてのひらは憐れな文様を握るあかの水底に沈む私を
模倣していた、かの、うつくしき陽と知って。
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