題名が思い浮かばない/こたきひろし
 
学校のノートや教科書の余白に
落書きみたいに書いていた文章

それをいつか誰かに
読んで貰いたいなんて思わなかった

それらは
俺の未熟な心の隙間から落ちこぼれた言葉
だからさ

人目に晒したくなんてなかったよ

中学校
中学生

昼休みの度に俺は図書室に避難した
そうさ
逃げ込んだんだ

クラスメートが怖くてさ
俺はコミュニューケーション能力に
著しく欠けていたからさ

そんなタイプの生徒が級友からどんな辛い目に会わせられるかなんて説明いらないよね

俺だってそんな時代を自分の歴史から削除したいよ
ワンクリックでさ

俺は読書好きと思われて
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