ブルース・ブラザース、日本へゆく第一章 9/ジム・プリマス
 
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 エルウッドはなんだか不思議な気持ちだった。よく知っているつもりのレイが生前、日本人とかかわりがあり、それがまだはっきりとしたわけではないけれど、ブルースと関係があり、自分もそれに首を突っ込むことになりそうなこと。そしてまた、顔見知りで、よく知っているつもりのエドが日本に住んでいたことなんて、今日、初めて聞いた。
 食後のコーヒーをすすりながら、エルウッドはなんだか日本という国に対して、いままで感じたことのない特別な興味をいだいていたし、なんだが自分が日本に行くことになることについて、ほとんど確信といってもいい予感をつよく感じていた。
 エルウッドが席を立ったとき、もうシカゴ・エキスプレ
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