エリオット「伝統と個人の才能」/藤原 実
(シェリー「詩の弁護」森清訳/「世界の詩論」(青土社))
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これなどエリオットの評論にはさみこまれていてもぜんぜん違和感がない考え方だろう。エリオットはもちろんシェリーを読んでいる。そしてはげしく批判もしているのに。(そしてずっと後年になってからエリオットのシェリー評価は劇的に変わった。(<参照>星野 徹「エリオットのシェリー評価」http://www.bunkyo.ac.jp/faculty/lib/klib/shelley/ls05/ls05.htm)
こう見てくると唯野先生のようにエリオットに権威主義を感じるのは、あまりにエリオットをまじめにとらえすぎているからで
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