夢日記。/あらい
今や今、夜目の夢であり、心淵に沈む浅き眠りを、一瞬で見に容れた、おもしろくでもない瞬間があり。
優しいだけの時に癒され私は怠惰に落ちていくのだ。
眠りに落ちるかどうかのズレを何度も弄び死んで効くマゾは、暇を持て余す我欲のはけ口と同じくして。
私は私自身を眠りに誘うのだから、希死念慮にもなりはしない。
私が声を挙げれば、私はそこにいることになるのだ。
この口を封じてしまっても、つらつらとよくもまあ、出てくるものだ。
ならば黙って幸福と褥に抱きくるもう。
「私があなたにあげられるのはお返事だけ」というほかにないのです。
それはもう届かない、蓮の上から飛び
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