ワタナベさん/道草次郎
 
。なかには、そっとしておいた方が良いこともあるような気がして。というよりも、よく分からないままにしておいた方が、ぼくの気持ちが楽だっただけかも知れない。

いずれにしろ歳月は流れ、今日のぼくに、こんな風な文章を書かせている。

これから先、ぼくがもう一度サンタクロースの恰好をすることがあるとしたら、たぶんそれはちょうどワタナベさんの歳ぐらいになってからなのではないかと思ったりする。

だから、前言撤回。サンタクロースの季節はもう一度巡ってくるかも知れない、今はそう思うことにしようか。



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