3つの呪文/道草次郎
 
り長い沈黙。
これがぼくという人間だクソっ、と内心ハラハラする。

「じゃあ地獄に落ちるというのは、自殺させないため?」

それからのやり取りは別にどうでもいいことばかり。宗教がどうやって民衆を制御してきたかとか、そういう類のつまらない話。

今夜はおやすみ言うのかなーと思ってたら、いきなり既読がつかなくなる。寝落ちでフェードアウトか。


死んだらみんな天国…。でも、でなけりゃなんて言えばいい?もし、そんなことがあっちゃ絶対いけないけど、もし万一、もしもの時は天国の事だけを考えていて欲しい…


おい、本当にぼくはどうしようもないバカ野郎だ!

絶対守れよ。
しっかり掴んで離すなよあの女のこと。
分かったらさっさと寝て
明日迎えに行け。

ラリホー



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