分からない という欺瞞の詩/道草次郎
 
て生きて行くしかないのだ。
それが人間であるということ。人間の人間たる所以は、兎にも角にも
分からないことを分からないままにしておくということに尽きる。でなけれ
ば動物たちのようにあちら
の世界へ行ってしまうことになる。ニルヴァーナの世
界。分かる分からないを遥かに超えた
永遠。何もかもよく腑に落ちるという終着駅。
もう一度言う。認めよう、分から
ないことが人間を人間たらしめていることを。動物ではなく人間であると
ここに宣言しよう。そして…ああっ踊ろう!祝祭のように!歌おう!讃歌と
いう讃歌を!
人間よ、永遠なれ!!








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