分からない という欺瞞の詩/道草次郎
地球に於ける生命の反転現象について
そろそろ認めよう、途轍も
なく分からないのを。まず世界の根底が
分からない。そして根底に根底が
あるかも、根底
の構造やその在り方もよくわからない。利口になればなるほど、どうも無口になる傾
向がある事からも、この分からなさ
は堂に入っているようだし。だから踊るしかない。
狂ったようにではなく、じっさい狂って踊ることが相応しいのかも
しれない。何故という問いかけそのも
のの中に営みはあり、そこから脱出することは不可能だ。ところで動物
たちはとっくにニルヴァーナに達してしまった。サバンナを
疾走してるのは
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