先生、あのね/印あかり
先生、あのね
わたしは不幸な花なの
蜜を吸いに、不幸な蜂たちが集まってくるの
わたしはそれを友達と呼ぶし
向こうもわたしをそう呼ぶけど
蜂たちが幸せになったら
わたしの蜜なんて不味くて飲めないって
来なくなって、忘れてしまうわ
あのね、君
思いあがりだよ
君はそもそも花なんかじゃない
先生なんて、嫌い
まったく君は人になるために生まれてきたような人だなぁ
幸せと不幸がちょうど1:1になったとき
人は生まれるんだよ
君もそう、友達も、みんな君と同じ
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