こだま/
あらい
泣き濡れたアスファルトが
ただ、わらっている
虹は見えているか。
帰宅を迫る童謡が、耳障りに懐いた
声変わりを犯した 仔猫にすくわれ
かえるところを持たない林床が
いくとしつきも続いていく
おたまじゃくしのまま、
およぎつかれた
声色も、
もう、聞こえないの。
てんてんと染みていく
空をまた、仰いだ
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