梅雨明け/TwoRivers
 
私は今日も相変わらず
わかりやすい罠にはまって
人がいいと思われている

湿度に混入された優しさを
享受できない自分は
永遠の独りぼっち

苔むした墓石の
インフレーション

雨夜の長い沈黙に
心が乱れなくなる頃には
空の青さを忘れてしまう

梅雨明けはまた来年
思い出した頃にやってくる
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