毎日雨が降っている/山人
 
れ、全身がずぶ濡れになっているのを感じながらの登りだった。心拍数は上がり、このまま破裂してしまうのではないかと思うくらいだった。さらに連日の雨で登山道の真ん中には水が川のように流れ、丸腰の落ち武者のように歩を進めていたのだった。
 一つ目の頂には誰も居なく、美しい旬の花々だけが霧雨の水滴をまとっていた。
二つ目の頂きにも誰もおらず、最後の頂から別な道へ下るときに二桁のパーティーに出会った。同業者の客に間違いなかった。
「あと、三分で着きますよ」
「あと三分だって」
私よりも一〇歳か十五歳上の集団だった。同じ年だと思われるパーティーのキャンセルが私のところは発生していた。まさか、とは思った
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