病床信仰製蓄音機/あらい
残夜、赤い雨が降る。想像と過程して、しまいそれすらも
月夜の兎はたぶらかすもの「やさしくしめころして、」
誰かの笑顔も弾丸となる知の裏側にて、粛々と取引を行います
心も踊る薫風の周りに寄り添う君の声は微かに、
砂嵐のモノクロに溶けていった今、この瞬間に動かぬ。
ふてぶてしい若草色の落ち葉を集め 箱庭の隅に置かれいる
絵本の中の銀河は湿り不焼けた臭いを立つ、生乾きのアンドロメダ
悔い尽くす あらゆるバクに ゆめうつつも宿る熟した薔薇に、
その虚像の笑みで誑かす、未知があったのかと それですら
泣いてしまいそうな空を踏み付けているこの地は日照りて青く。
己が息を、早く
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