砂上の罪跡/あらい
想像上の彼女たちは僕の陳腐な脳味噌状で雑に踊らされる非常に可哀そうなモノになり切れないのは残念ながら漏れ出しているから、ほらほら寄って集ってくる者たちは現実だろうか偽物だろうかもう区別すらつかないちゃらんぽらんなこの身はなにか可笑しくも何かに蝕まれていくようだった。
あしはついているのか
耳から垂れ流されるのは脳髄の損傷によるものだろう。過度にでもぶつかったらしい曖昧な旋律が海馬を歪ませ犯している。イロドリミドリのぎらついた好みは確かに身を沈めるには十分な濃度を齎していて。
イカレテイル。
と言われてしまえば納得もしようがどん底に窪んだ眼球では正しくは読み取れそうにない。耳は
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