死への疾走/もとこ
 
光を求めて集まったのに
そのまま殺される虫のように
希望を求めて生きて生きて
その挙げ句に朽ち果てるとか
有り得ないことが現実になる
だって私は世界の中心じゃない

それでも運命って何か腹立つ
だから私は抗おうと思うんだ
光を目指した挙げ句に
殺された虫たちのように
もう結果とかどうでも良くて
嘲笑すら遠い過去のことで

諦めの缶詰を切り開いて
あらゆる災厄をぶちまけて
気がつけば暁に全力疾走
このまま走るよ走る走る
やがて目覚ましの音が響き
死の中で欠伸をする時まで


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