針穴/あらい
全部作られた嘘とも前日に描かれた言の葉とも言われる、亘り鳥になれるのか、絵空事すら入りきれない、禽は翅を身に纏う様だった。
胸が痛いよ。且つと口許から乱れる赤が心に灯すもの、そう言って君は花を咲かせる、
裸虫。赤裸々の太陽に奢れる 何も残らない今今を生きている。ねえ、誰か見つけて。だが為の道を侵して共に倒錯的愛で刺し違える。
殺意。ひけらかす様に摘み取られる 罪深きものたちの性行為を想え、首を掠める咆哮は小さな恋の付け根部分をもぎ取って捧げた。細口の壺に一刺しの赫の必然を解いた
本当はね、
愛去れたい愛シタイ。信じてあげたい、それでも無駄なことはしたくない。
全
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