如く/あらい
水色の空は灰に滲む。
白々しいほど、つんとした曇り空
ああ、なきたくもなる ざんねんな そらもよう。
鼻の奥がつんとするって さぁ かっこわるい ねぇ
雨粒も落ちるような、水面状の薄情さ、なら
くらいくらい。
途をふみ外し、必死に櫂で漕ぐ、糞でかい筏を
「大海に向かう未知は限りなく易しく在りて
取るに足らない時は無情にも、不条理にも奢れる」
夢に溺れて目が覚める。なら、よかったよかった
なあ、笑いたいのか泣きたいのか
しけっているのは誰の所為か
うそつきと本音が交互になみだつ
つらいからどっちかにしてやってくれ
【しかともくされる、うつろはな
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