如く/あらい
 
水色の空は灰に滲む。
白々しいほど、つんとした曇り空

ああ、なきたくもなる ざんねんな そらもよう。

鼻の奥がつんとするって さぁ かっこわるい ねぇ
雨粒も落ちるような、水面状の薄情さ、なら
くらいくらい。

途をふみ外し、必死に櫂で漕ぐ、糞でかい筏を

「大海に向かう未知は限りなく易しく在りて
取るに足らない時は無情にも、不条理にも奢れる」

夢に溺れて目が覚める。なら、よかったよかった

なあ、笑いたいのか泣きたいのか
しけっているのは誰の所為か
うそつきと本音が交互になみだつ
つらいからどっちかにしてやってくれ

【しかともくされる、うつろはな
[次のページ]
戻る   Point(0)