月の夜/服部 剛
 
今宵も一人ひとり
友の顔を浮かべれば
それぞれの夜を
闘っている

面(つら)の皮一枚
透きとおる風のマスクで顔を覆い 
今迄の僕より
少しだけ、つよくなる

もし君か僕が疲れた時は
街の何処かで落ち合い 
とまり木のカウンターに羽を休めて
互いの盃を交そう  





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